てのひらを、ぎゅっと。



─────・・・。


俺は幸せに浸っていた。


なんたって、その日は大好きな心優との1年記念日だったから。


嬉しくて、舞い上がっていた俺。


でも優越感で溢れていた俺の心は、その日の放課後にあっさりと打ち砕かれた。


突然心優に別れの言葉を告げられたのだ。


”他に好きな人ができたの“

“別れよう”


意味が分からなかった。


頭が上手く回らない。


震える唇でようやく絞りだした一言。


“嘘だろ?”


別れはあまりにも突然すぎて、それ以外の言葉は思い浮かばなかった。


まさか………まさか、別れを告げられるなんて………。


心優に言われたことがやっと理解できた時、気づけば俺は泣いていた。