奥の部屋に行き、お姉ちゃんの仏壇の前に座って私は一人話し始める。
お姉ちゃんに向かって。
「お姉ちゃん、私ね、ずっと大好きな幼なじみがいたの。でもね、お姉ちゃんの言った通り、関係が崩れてしまうのが怖くて、自分の気持ち言えなかった」
でもね。
「私はそれでもいいと思ってた。大好きな玲央のそばにいられるんだったら、片想いのままでいいって、諦めてた」
大好きで仕方ないくせにね。
誰にもとられたくないって、心のどこかで思ってたのにね。
「けどね、お姉ちゃんからの手紙読んでたらね?このままじゃダメだ、って思ったの。自分の気持ちを、ありのままの想いを伝えなきゃって」



