てのひらを、ぎゅっと。



「お姉ちゃん……すごく優しい人だったんだね……」

「そうね……。紫苑のお姉ちゃんは、誰に対しても優しくて、とっても笑顔が似合う素敵な子だったわ……」


お母さんがあまりにも幸せそうな顔をして笑うから、私もつられて微笑んだ。


不思議とお姉ちゃんに対する対抗心だったり、嫉妬だったりする感情は一切なくて、私の心はすごく穏やかだった。


例えるなら、この世界を駆け巡る、ゆるやかな川の流れのように。


逆に嬉しかったしね。


そんなに素敵な人が私のお姉ちゃんだったんだな、って。


私、幸せだな、って素直に思った。