「心優ね、自分がもう治らないって知った日、絶望して泣いてばかりいたお母さんのそばにいてくれて一緒に泣いてくれたの。自分は親不孝者だ、って。お母さんごめんね、って、何度も何度も謝ってくれたの」
“心優は悪いことしてないのに、ずっと謝ってくるんだよ”
って悲しそうに笑うお母さん。
お母さんはまた、話し始めた。
「あぁ、この子がこんなに泣いてるのに私が泣いててどうするんだろう。私はこの子の親なのに、ってお母さん初めて思ったわ。だから決めたの。心優の前ではもう泣かない、笑ってるって」
「………うん……」
「でもね、その必要はなかった。次の日心優、すごく笑顔で言うの。お母さんおはよ!って。つらいはずなのに、傷ついてるはずなのに………昨日のことなんてもう忘れたみたいに、笑っててくれたの」



