てのひらを、ぎゅっと。



けどすぐにふんわりと笑って、お姉ちゃんについて話し始めてくれた。


「心優はね、明るくて元気で、弱音ひとつ言わない強い子だったわ………」


ゆっくりと目を閉じ、遠い記憶を懐かしむような顔をしたお母さん。


「でもそれは、お母さんとお父さんの前での心優でしかなかったわ。お母さんね、心優が病気になってから初めて分かったことがあるの」


私は静かにお母さんの話しに耳を傾けた。


「心優は、私たち親のことをいつも想って笑っててくれた、ってこと」


………お姉ちゃん……。