てのひらを、ぎゅっと。



私は家に帰ってからすぐに靴を脱ぎ捨て、お母さんのところへ全力疾走。


ドタドタと鳴る自分の足音がうるさいとは思うけど、そんなの気にせず猛ダッシュ。


「お母さん!」


早く報告したくて。


きっとお母さんは、喜んでくれると思うから。


「なぁに?そんなに急いで」

「あのね、あのね!」

「うん?」


私はにっこりと笑って、少し興奮気味にお母さんに告げた。


「私ね、玲央と付き合うことになった!」

「………え!?えぇ!まぁ、玲央くんと付き合うことになったの。紫苑!本当におめでとう!」


ほらね。


私の思っていた通り、お母さんは顔を綻ばせて、すごく喜んでくれた。