頬にあたる玲央の髪の毛が、少しくすぐったい。
私より背は小さいし、他の男の子と比べてもやっぱり小さいけれど。
でも、私は満足だ。
だって、私の全てを包み込んでくれる玲央の存在は誰よりも大きいから。
その全身で、私を安心させてくれるから。
「紫苑………。今日からはまた、恋人としてよろしくな。俺らならきっと、何があっても大丈夫だよ」
そう言って私の背中をポンポンと叩いてくれる玲央。
優しくて大好きな、私の幼なじみであり、私の彼氏。
本当に好きだったんだよ?
小さい頃から。
諦めないでいてよかった。
長い長い片想いで、もちろんつらいこともあったけど………でも、玲央のこと好きでいて、本当によかったよ。
私は密着していた体をそっと離すと、玲央を見て微笑んだ。
そして、玲央の手をとり私の手と絡める。
「よろしくね、玲央。ずっとずっと、一緒だよ?」
繋いだてのひらは、空から降ってくる日差しのように温かかった。



