てのひらを、ぎゅっと。



次の日。


私は朝早くに一人で学校にきた。


そして校庭であの人がくるのを待つ。


玲央のいない一人きりでの登校は、やっぱり少し寂しくて。


私、こんなにも玲央が好きだったんだって改めて気づくことができた。


辺りを見れば、ピンク色に染まった花びらがひらひらと宙を舞っていた。


そっと手を伸ばすと、私のてのひらの上に一枚の花びらが舞い落ちる。


キレイなハートの形をした花びらを見て、私は自然と頬が緩む。


「紫苑?」


その時、前の方から愛しい人の声がした。