てのひらを、ぎゅっと。



涙が止まらなかった。


心優を想えば想うほどに、心からの涙が溢れ出す。


退場する時、私は担任の先生からあるものを受け取った。


それを見て、また私の目から大粒の涙がとめどなく溢れる。


恥ずかしいとか、そんな感情はなかった。


私が受け取ったもの。


それは、心優の卒業証書と、額縁に納められた心優の写真だった。


写真の中の心優は、なんの曇りもなくただまっすぐに笑っていて。


私の大好きな………笑顔だった。


私はその写真と心優の卒業証書を大事に胸に抱え込むと、拍手が奏でる涙の音色の中をゆっくりと踏みしめて歩いた。