てのひらを、ぎゅっと。




「こ、うちゃん……っ」


春に咲き乱れる桜や、夏の夜空に咲いては消えてく恋花火。


秋の真っ赤な紅葉や、冬の街に舞う真っ白でふわふわな粉雪。


たくさんの景色を一緒に見たね。
たくさんの季節を一緒に過ごしたね。


その時間のなかで、何度も何度も泣いたよね。


でも、泣いたぶんだけ。


ううん、泣いたぶんの何倍も、一緒に手を取り、笑いあったよね。


「こ、ちゃん………っ、好き……っ」


好きなの。


もうどうしようもないくらいに、こうちゃんが。


あの星空の下で交わした約束、あなたは覚えてるかな?


「私のこと…、忘れないで、ね……っ。
見つけて、ね………っ?」

「おう。必ず俺が見つけてやるから。安心しろ。約束しただろ?ずっとずっと一緒にいよーな」


………よかった、よかった。