てのひらを、ぎゅっと。




この点滴が今、私の命を必死にこの世界へ繋いでいてくれてるんだろう。


「はぁ…………」


全ての手紙を書き終えて数分。


目の前のテーブルにはどこにでもあるような、ごく普通の4通の封筒。


”お父さん、お母さんへ“

”中学3年生を迎えた紫苑へ“

”梨帆へ“

“こうちゃんへ”


私はその中のひとつ、お父さんとお母さん宛ての封筒を開いた。