てのひらを、ぎゅっと。



「“光希”って」


まっすぐに私を見つめてくるこうちゃん。


その瞳には、私しか映っていない。


「初めて、光希って呼んでくれた……」


あ……また始まった。


私の鼓動がどんどん早いリズムを刻んできてる。


こうちゃんが顔を傾け、ゆっくりと私の口元を見る。


頬に手を添えられ、こうちゃんの唇が私の唇にたどり着くまで残りあと数センチとなった時。


「俺と………結婚してください」


囁くようにこうちゃんが言った。


甘いこうちゃんの吐息がくすぐったい。


「はい………」


その甘い吐息に誘われるように、私はきゅっと目を瞑った。


そして………ふたりの唇は重なった。