てのひらを、ぎゅっと。




何もできない腹立たしさに、どうしようもない悔しさに、もう何度目かも分からない絶望に陥っていた時。


そんな私を救うように、どこからか私の大好きな声が聞こえてきた。


少しだけ掠れてて、でもとてもやわらかくて優しい声。


「こ、うちゃん………っ」

「大丈夫か?」

「うん……」


私の手をゆっくりと引いて、車椅子へ座らせてくれた。


気持ちを落ちつかせるように、何回も何回も背中をさすってくれる。


「…………ん、もう大丈夫…」

「そうか?」

「ん。ありがとね」


私が笑顔を見せると、安心したようにこうちゃんは背中の手を止めた。