てのひらを、ぎゅっと。




「みんなも知ってると思いますが、私、
病気です。今年の春、脳に悪性腫瘍が見つかって、その時ひとつのことを言われました………」


4月9日。


今でも忘れることのできない、全ての始まりの日。


この日から、私の人生は狂い始めた。


「延命治療をしなければ………残りの余命は3ヶ月。私に突きつけられた現実です」


苦しかった、つらかった。


どうしようもないくらいに、悲しかった。


「私の病気は………もう、治りません。発見が遅かったみたいです。そして………余命されていた3ヶ月も、少し前に過ぎてしまいました」


時間が過ぎるのは何て早いんだろうね。


あっという間だったよ。


「多分私……もうすぐ、いなくなっちゃいます。分かるんです。こうやって今話せてても、生きてても。病気は私を待ってくれない。どんどん私の体を蝕んでる」


どれだけ生きたいと願っても、それはもう叶わない願い。