てのひらを、ぎゅっと。




私はこうちゃんに車椅子を押され、みんなの前まできた。


みんなと向かい合わせになってから、こうちゃんが私の肩をポンっと叩いて自分の席へ戻っていく。


みんなに話したいことがあるんだけど……
車椅子に乗ったままだと、後ろの方の人の顔がよく見えない。


よし。


私は何とか立とうと試みた。


でもやっぱり、上手く立てないや………。


みんなの心配そうな視線が、私の心と体に痛いほどに突き刺さる。


「大丈夫?」


その時、一人の女の子が私に手を差し伸べてくれた。


顔を見ると、まだ一度だって話したことのない子。


どっちかというと大人しくて、明るい私とは正反対の女の子。


「手………どうぞ?」

「………あ、ありがと…」