てのひらを、ぎゅっと。



「心優は気づかなさすぎ。俺さ、かなり妬いてんだけど」


…………こうちゃんが?


「つか俺だっせぇ。ごめんな、心の小さい人間で。今の忘れて。自分の彼女がモテてるって、すっげー嬉しいけどすっげー複雑。ごめん」


嘘……。ほんとに妬いててくれてたの?
それが本当なら。


「ださくなんかないよ!すっごい嬉しい。実は私もね………妬いてたの。こうちゃん、女の子に人気者だから。だから今日も、それで少し不安になった…」


嬉しいと思った。ただ単純に嬉しかった。


こうちゃんも私と一緒なんだって。


こうちゃんも私を好きでいてくれてるんだって。


「私のこうちゃんなのに、って。でもねでもね。迷惑だと思って、言えなかった」


こうちゃんが好きすぎて、嫌われたくなくて。自分の気持ち、抑えつけてた。


大好きなのにね。


どこかで、臆病になってたの。