てのひらを、ぎゅっと。


だって背は中学生なのに167センチもあるし、顔はモデルさんみたいに整ってる。


少し日焼けした健康的な肌に、無造作に跳ねたふさふさの髪の毛。


いつもは大きいのに、笑うと細く優しくなる目。キレイなブラウンの瞳。


そんな完璧なルックス。


それに加えて性格もよく、優しくてみんなのムードメーカー。


サッカー部では、エースの10番を背負ってる。


顔、性格、勉強、スポーツ。


どれも完璧でひとつも隙や欠点がない。


………モテないわけがないよね。


今まで、こうちゃんが勇気ある可愛い女の子たちに告白されるのを黙って大人しく見てたけど……でも。


やっぱり、私も少しは妬いちゃう。


「心優?そろそろ行こっか?」

「え、あ……うん!」


………よし!私はこうちゃんの彼女。こうちゃんの彼女。彼女。彼女。


そう思い込んで、私はこの嫉妬心を心の奥底にむぎゅっと押し込めた。