てのひらを、ぎゅっと。



もう、”ごめんね“は言わないよ。


その分、“ありがとう”を何度も何度も言うからね。


「希衣ちゃん、ありがとう………。私ね?
希衣ちゃんが……大好きだよ?」


希衣ちゃんを見て微笑むと、彼女は顔を真っ赤に赤らめた。


「せ、せ、先輩!!恥ずかしいですよ
……っ。でも………私も、好きです…っ」


もっと真っ赤に染まる頬。まるで熟れたリンゴみたい。


でも、はにかんだように笑う彼女はすごくキレイで可愛くて、不覚にもドキッとしてしまった。


初めて希衣ちゃんと心から繋がることができたような気がした。


希衣ちゃん、ごめんね。


それから、ありがとう。


病院を出て行くとき、希衣ちゃんの頬に何か光る雫のようなものが見えたけど、
私はあえて引き止めなかった。


彼女はきっと、私に涙を見せたくなかったんだと思うから。


彼女の強さと優しさが、またひとつ私を強くしてくれた。


私、頑張るね。