てのひらを、ぎゅっと。



っていうか、今の希衣ちゃんみたいに背中を押してあげることでさえできなかっただろう。


でも希衣ちゃんは。


「はい!私はずっと、光希くんを想ってますよ。だからもし、光希くんが一人になるようなことがあれば………私がずっとそばにいます。支えになります。だから先輩は、光希くんといっぱいいっぱいイチャイチャしてください!」


キレイに透き通ったシャボン玉のような優しさに触れたようで、私はうっかり泣きそうになった。


この子は本当に中学生なんだろうか?


つい半年前までは、ランドセルを背負っていた小学生の女の子だったはずなのに。


病気のせいで錯覚を起こしてしまってるのかな……?


今、目の前にいる彼女は、世界中の誰よりも大人に見えた。


私の代わりにこうちゃんとの夢を叶える子が希衣ちゃんでよかった。


本当にそう思った。