てのひらを、ぎゅっと。



お互いに視線を交じり合わせる。


私の中に電流が流れたように、緊張が体中を駆け巡った。


「だったらそれを、光希くんに伝えてあげてくださいよ」

「…………え?」

「光希くんきっと、その答えを待ってますよ?」

「いい、の………?だって希衣ちゃんもこうちゃんのこと………」


“好きなんじゃないの?”


そう言おうと思ったら、希衣ちゃんに言葉を遮られた。


「好きです。本当に大好きです。だけど私心優先輩のことも好きなんです。ふたりには幸せになってほしい。両想いって………奇跡ですよ………?」


希衣ちゃん、ごめんね?


本当にごめん。


でもね、ありがとう。


希衣ちゃんの揺るぎない気持ちを聞いて分かった事がある。


私はやっぱりこうちゃんといたい。


最後までそばにいてほしい。


こうちゃんが、大好きなの。


だから今回ばかりは…………希衣ちゃんの言葉に甘えさせてください。


情けない先輩でごめんね。


甘えてばかりの先輩でごめんね。