てのひらを、ぎゅっと。



「実は、光希くんと私、両想いで付きあってたわけじゃないんです」


希衣ちゃんから思いもよらないカミングアウト。


驚きのあまり、目をこれでもかというほど見開き、口をポカンと開けたまま止まってしまった私。


きっと今の私は誰から見ても酷く滑稽な姿だろう。


どういうこと?両想いじゃない?


「私のね、片想いだったんです………」


今にも消えてしまいそうなか細い声で、
希衣ちゃんは呟いた。


希衣ちゃんの心が泣いている気がしたのは私の気のせいだろうか。


え?希衣ちゃんの片思い?


「私、心優先輩と光希くんが別れたって知ってから光希くんに告白したんです。
でも、キッパリフられました」

「う、そ………」

「ほんとですよ?”俺は心優が好きだから“って、断られたんです」


こうちゃん………。