「うん………ありがと、大丈夫だよ!」
明るく笑って答えたのに、こうちゃんは入口の所に突っ立ったままなかなか動こうとしない。
「とりあえず………そこにイスあるから座りなよ?」
いつも梨帆が座っている、クルクルと回るイスを指差す。
こうちゃんは頷き、何も言わずにイスに腰かけた。
…………それからというもの、沈黙の嵐。
うぅ………気まずい。
「ね、ねえ!こうちゃん?」
とりあえず私はこの雰囲気をなんとか変えようと試みる。
「あ……あのさ?がっ」
「なぁ心優」
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