てのひらを、ぎゅっと。



梨帆、私ね?


死ぬのが怖くないなんて本当は嘘みたい。


私の強がりみたい。


だってね、すごく怖いの。


怖くて怖くて震えちゃうの。


梨帆の温もりを忘れちゃうんじゃないかって。


梨帆との絆が、切れちゃうんじゃないか
って。


私が死んだ後も、この世界は必ず未来へ続いてて。


私のいない世界で、梨帆は中学を卒業して高校生になって。


たくさんの人と出会って。


そうなったら、梨帆が私のこと忘れちゃうんじゃないかってたまらなく怖いの。


これから何十年もたって、みんなで同窓会なんかを開いた時。


“あれ?心優なんて人、いたっけ?”


そう言われるのが、怖いの。


みんなの心から私の存在が消えてしまうことが、どうしようもなく怖い。