てのひらを、ぎゅっと。




「梨帆ー、助けてー」

「そんなこと言っても、知られちゃったもんはどうしようもないでしょ。普通に話せばいいんじゃないの?学校であった事とかさ?」


うぅ………。


「いつ大島くんがきてもいいように、ココの準備だけはしときなよ!」


私の心臓辺りを軽く叩いてくる梨帆。


「じゃあ私、課題あるからもう行くね。
また、なるべくここにくるようにするからね?たくさんのお話しと、手みやげ持ってさ!」

「分かった。今日はありがとね?……また、きてくれると、嬉しいな………」


すごく楽しかったから、別れが少し寂しくて自分でも分かるくらい、語尾が小さくなってしまった。


私が寂しくなったのが、梨帆にも伝わったのだろう。


梨帆は私のてのひらをぎゅっと握り、宝物を抱くように抱きしめてくれた。