てのひらを、ぎゅっと。



「いいじゃないですか。私がえらそうに言えることじゃないですけど、今、生きていられるんだから。ここに、私の命がまだあるんだから」


先生の顔がすぅーっといつもの優しい顔に戻っていくのが分かった。


「先生、ごめんなさい。私、約束通りもう学校には行きません。学校で大切なものを手に入れたからいいです。大好きな人の背中を押せたから……もう大丈夫です」


たくさんの人との絆を手に入れた。


こうちゃんの背中を押せた。


もう会うことはないだろうけど、私は幸せでした。


本当に本当に、ありがとね。