てのひらを、ぎゅっと。



「おーい、心優!ゴールまで走れー!」


あ、いけない!


こうちゃんに見とれてて、試合のことすっかり忘れてたよ。


よし!ゴールまで………。


梨帆の言ったとおりゴールに向かって走っていると、また私にパスが渡ってきた。


本日3度目のパス。


「そのままシュート!」

「いけー心優!」


仲間たちから声援が届く。


今、私の足元を転がっているサッカーボールはみんなが繋いでくれた大切なボール。


………大丈夫、大丈夫。