てのひらを、ぎゅっと。



「心優!はい、パス!」


私の元に白黒のサッカーボールが渡ってくる。


ふらつく足をしっかりと踏ん張り、ボールを懸命に蹴って味方へと繋ぐ。


走るその都度に、きらめいた汗が額と頬を流れ落ちて、キラッと宙を舞う。


確かに、みんなと繋がってる気がする。


楽しい、楽しい、───楽しい!


「心優!」


ドリブルをしていた友達が相手選手3人に囲まれてしまった。


それでも何とか一瞬の隙を見て私にもう一度ボールを繋いでくれる。


でも、今度は上手く蹴れなくて。


ボールの横を空振りして、そのままその場に派手に転んでしまった。


「いたっ………」


鈍い痛みが体を襲う。


………あ。


ふと、自分の服装に目を向けてみる。


あーあ………転んだ拍子に泥がついちゃったみたい。


でも……。