てのひらを、ぎゅっと。



─────・・・。


「おーい、何にやにや笑ってんだよ!可愛い顔が台無しだぞ?」


ぶぅ。


「余計なお世話ですー。あのねあのね!こうちゃんとの始まりの日を思い出してたの!」

「あぁ………もうすぐ1年だな。早かったな……」


始まりの日を思い出すように懐かしい顔をするこうちゃん。


確かに早いな。時間が過ぎるのって。


そんなことを考えていると、あっという間に学校に着いた。


「あ、こうちゃん学校!早く行こうよ」

「おう!」


私はこうちゃんの手を引いて走り出した。


でも、こうちゃんの方がだんだんと私より前に出てきて、いつしか私がこうちゃんに手を引かれていた。