てのひらを、ぎゅっと。



『ね、こうちゃん。どうしてそこまでサッカーが好きなの?』


私にはそこまで夢中になれるものがない。


こうちゃんにとってのサッカーボールみたいな存在が全然ない。


だから知りたかった。


なんでそこまで夢中になれるのか。


サッカーボールになりたいと、繋がりたいと思うくらいに好きになれるのか。


ずっと気になっていたんだ。


私の質問にこうちゃんは、ははっと笑って答えた。


『んなもん、答えは決まってるだろ!好きなもんは好き!理由なんかねーよ。
俺、どーしようもないくらいにサッカーが好きだから』


”好きなもんは好き“


それがこうちゃんの答えだったね。