てのひらを、ぎゅっと。



「梨帆………もしかしたら私、近々……
学校にも通えなくなるかも……」


私の言葉に俯く梨帆。


でもすぐに顔を上げて、言ってくれた。


「そっか………。でも、大丈夫。私、毎日お見舞いに行くから。心優がもうこなくていいよ、って呆れるくらい行ってあげるからね」


…………梨帆。


呆れるわけないじゃん。毎日来てくれるって………すごい嬉しい。


「ふふっ。ありがと」

「いーえ」


“じゃぁ行こっか?”って首を傾げた梨帆に私は大きく頷く。