「ごめんなさいって、ずっといいたかったの」
「な、何言ってんだよ愛希」
「あきのせいでいっちゃんが、おちちゃった」
「・・・」
「いっちゃんにもういちど会ってごめんなさいってあやまりたかった」
「愛希・・・」
「きっとこれが、あきのおねがい。みれん?ってやつだとおもう」
小さな愛希。
だけどすごく大きく見える。
俺以上に大人に見える。
俺は、必要以上に本当の自分を隠して皆と接していた。
今の俺が本当の俺。
そう強く心をもっていれば
自分自身も、皆も、分かってくれるはずなのに。
「愛希さん、貴女の未練しっかり受け止めたわ。あとは樹さん、貴方にかかってるわ」
桃子は真剣な眼差しでそう言った。
「貴方が記憶を取り戻して、愛希さんとお話するの。このお話を愛希さんのご両親にも話した方がいいと思うし」
「あきも、ぱぱとままにあやまりたい。しんじゃってごめんなさいって」
「そうね、そうしましょう。私がなんとかしてあげるわ」
「ありがとうももちゃん!」

