甘いアイツのお気に入り






全然わからないんだけど……。

何も言わないでいると、男の子があたしの手首を掴んだ。




「……ちょっ?!」




男の力に勝てるわけもなく、抵抗もできないままあたしの両手は男の子の片手に収められてしまった。




「え、っねぇ、なにするの!?」




どうしてこんなことになるのっ!



怖くなって訊ねると、男の子は怖いくらい爽やかに笑った。




「ナニって、女と男がすることなんて1つしかねぇじゃん」