「なぁ、莉子ちゃん……」 「鮎川!」 切なそうにあたしを見る矢沢くんの声に被って、誰かがあたしの名前を呼んだ 「え、はいっ……」 声がする方を見ると、黒髪の男の子があたしを見ていた 「ちょっと話があるんだけど」 「あ、今行くね」 話って、告白かな? 優しそうな人だし、今回は1人で大丈夫かな あたしは男の子のところに歩いていく