甘い香りが、俺を包む。 今までに感じたことのない、温かさ。 こんな子を、好きになりたい。 俺が、幸せにしてあげたい。 初めての感情の心地よさに、 俺は静かに目を閉じた。 目が覚めたとき、 この子はどんな顔をするかな? そんなことを考えながら。 俺と莉子ちゃんが再会するのは、 これよりちょっとあとのお話――。 *END*