そんなあたしにゆっくり近づいて、 翔早くんの指があたしの頬に触れた。 「あーあ。また俺が莉子ちゃん泣かせちゃったな」 久しぶりに感じた翔早くんの 温かさに胸がギュッとなる。 「翔早くん…」 「悲しかった?俺と話せなくて」 「うん」 「触れられなくて辛かった?」 「……うん…っ」