「っは、はぁ……っ」 渡り廊下まで全力で走った。 近いはずなのになかなか着かないのは、 あたしの身体が思うように動かないから。 はやく、はやく会いたい。 翔早くんに―――……。 渡り廊下に着くと、 すでに誰かが壁にもたれかかっていた。 見間違えることなんて絶対ない。 あの姿はっ……。