ピンポンパンポーン 翔早くんのことを考えていたら、放送が鳴った。 なにかの放送? ……ん?なんだろー? 『あーあー……マイクのテスト中』 耳を傾けていたあたしに スピーカーから聞こえてきたのは、 紛れもなく愛しい人の声。 え……なんで……? 『えーっと今日はこの場を借りて、伝えたいことがあります』 放送は、唐突な言葉から始まった。