甘いアイツのお気に入り





それにあたしなんかが近づけるような人じゃないから、ただ見てるだけだったのに……




「なーんで信じないかな」



今、あたしの隣にいるなんて…考えもしなかったな



あぐらをかいて、柔らかそうな黒髪を触る、に座った矢沢くんを盗み見る




かっこよくて、モテて。おまけにとびきり優しい



今だって、全然仲良くもないあたしを助けてくれてるんだし。



それだけでも、すごいことなんだと思う。感謝しなきゃね