甘いアイツのお気に入り






「あぁ、それ」




「お前はどれだけ莉子ちゃんを苦しめたら気が済むんだよ!」




その記事が出るだろうと予想していた俺は平然としていたけど。



朝陽の言葉に胸が痛んだ。




本当に俺は――何でこんなに莉子ちゃんを傷つけてしまうんだろう。



ただ好きなだけなのに。
好きになっただけなのに。


俺は莉子ちゃんを愛しちゃいけない?
好きになったらいけなかったのか?



最近はそんなことばかり考えていた。