甘いアイツのお気に入り





すぐにでも翔早くんのとこに行きたいよ。


会って大丈夫?って、言いたい。



翔早くんの顔が見たいよ……。



でも、今のあたしは翔早くんの彼女じゃない。




そうだよ。ただ迷惑なだけ……。





「迷ってんじゃないわよ!」




泣きそうだったあたしは
美乃ちゃんの言葉に震えた。




「美乃、ちゃん…?」




「矢沢のこと、好きなんでしょ?だったら、冷たくされたって追いかけなさい!」




「美乃ちゃん……」