どうして正反対のあたし達が、こんなに親しくなったか? それはあたしにもよくわかんないんだけど………。入学したときから有名だった矢沢くんが、突然あたしの目の前に現れて 気づけばあたしのところに矢沢くんがいつものように来るようになった 「莉子ちゃん、じっとしてて」 「え?」 妄想に入っていたあたしは、矢沢くんの言葉で我にかえった。突然伸びてきた手は、あたしのシャツに触れる ―――ドキッ