甘いアイツのお気に入り






「ううん…翔早くん、すき…」




「はぁ…それ、反則だから」




ギューッと莉子ちゃんを抱きしめる




もう、絶対に離さない



誰にも渡さない



俺は莉子ちゃんが大好きだから



莉子ちゃんが離れようとしたって、永遠に離さない




このときの俺はまだ、知らなかったんだ





こんな莉子ちゃんに、俺から別れを告げるときが来るなんて―――…