次に目を見開いたのはあたし 矢沢くんがあたしの言うことを素直に聞いてくれたから え、わ、わかってくれたの!? ちょっと嬉しいかもなぁ 「や、矢沢く…」 「だけど」 服から手を離されて、苦しそうにゲホゲホと咳をする男の子を綺麗な茶色の瞳が睨みつけた 「やっぱり許せねぇなぁ」 すごくドスが効いた声に、男の子とあたしまでもがビクリとなった