「…ふー…」




なんとか逃げ込んだトイレ、鏡の前で息をついた




深呼吸、深呼吸




乱れた、肩まであるマロン色のウェーブ髪を整える



もうきっと全校生徒があの新聞を読んで、あたし達の仲を知ってるはず




何を言われるかわからない。


でも今さら逃げ隠れなんてできないし、する必要なんかない




だってあたし、翔早くんのかっ、彼女だもん