「えっ覚えててくれたんですか?」 「そりゃー覚えてるよ。こんなに可愛い子なら」 へぇーそっかあのときの子かぁ、と笹木くんは顎に手を当てて呟いた 「か、可愛いなんて…」 またまたお世辞がうまいんだから……。 人懐っこい笑顔に、あたしもつられて笑顔になった 思ってた以上に、いい人だぁ 「なぁ、莉子ちゃん。俺のこと忘れてない?」