もう、なんで翔早くんはこんなにあたしをドキドキさせるの? ウソでもあたし、うのみにしちゃうのに。 ……っていうかさっきから翔早くんの視線が…… 「は、恥ずかしいよ。あんまり見ないで…」 見つめられたら、息もできなくなるんだ。 「なぁ、莉子ちゃん」 「ん?」 「もうちょっと、自覚してよ」 「え…?自覚?」 「うん。自分がとんでもなく可愛いって、自覚」 ポンポンと頭を撫でる、翔早くんの優しい手の平