「遼の匂いって、なに?なんか匂いする」 「匂い!?」 え。 なに。 なんでそんなびっくりするの… 「なんか…匂う…?」 青に変わった信号に従いながら、遼は自分の腕を嗅ぐ。 いや別に、腋が臭うとかではなくてね…? 「いい匂いが…したよ?なにか付けてるのかなあって……」 あーもう。 せっかく美人なのに。 腋嗅ぐなよぅ…。 「なんだ…びっくりした…」 「……遼…、女の子じゃないんだから」 込み上げた笑いに、遼は、だってさあ、と唇を尖らせた。