「哲は、蜜がヤキモチ焼いて隠したDVDでも観てな」
ぷちっ、と切られた携帯は、すぐにまたマナーモードのバイブレーションを鳴らすけど。
“隠したDVD”がとっくにバレていたらしいショックに。
私は、真ちゃんの唇が、当たり前のように続きを求め、携帯をまた抜き取られたことにすら、気がつかなかった。
「し…真ちゃ………」
「んー?」
「…色々…突っ込んで訊きたい気がするんだけど」
続けられるキスも。
DVDも、ヤキモチのくだりも。
哲が、必死な声だったことも。
「蜜は突っ込まれる側デショ」
至近距離の真ちゃんの、目。
哲の友達の、真ちゃん。
「………………」
…それは、……下ネタ?
それとも私の言動に突っ込まれる要因があるのか?
……どっちだ?
「突っ込んでみていいか?」
「……………」
うっかり答えられない。
いくらなんでも…穿ちすぎだろうか…?
「…えっと…どっち…かな?」
「え、後ろもいいの?」
「…………うし…ろ?」
…しっ……下ネタだったーッ!!
「…死ねばいい!死ねばいい!死んじゃ駄目だけど…真ちゃんの馬鹿ーッ!!」

