朝の旋律、CHOCOLATE ~Whole Lotta Love~



喉乾いた、と。

妙に冷静になったのは、コンビニに寄ると言って、車を停めた時。



「何買うの?」

「ゴム」


「……真ちゃんは死ねばいいと思うよ」


常備してるくせに。

この前、酔っ払って哲にプレゼントしてたじゃん。

男のたしなみだとか言って。



「とりあえず飲みモンと、煙草と、なんかいろいろ」


私の暴言はスルーされて。
靴のない私はお留守番。

車のドアを閉めるときの、ちょっと耳が痛くなりそうな圧力を感じて。

冷たい空気が、ヒーターの温風に、馴染む。



私は何も考えずに、真ちゃんの後ろ姿を眺めた。


車内には、最近のお気に入りなのか、この前聴かされた、昔のビジュアルバンドの、曲。

やっぱりリズムがずれているけど、コレはコレで、悪くはない。



哲、テレビ消してくれたかなあ………。

鍵もかけておいて欲しいな…。