テレビからは相変わらず、聴き込んだ80年代ロック特集。
いくつも録画してあるから、何番目のものかは解らないけど、まるでBGMのように。
どこかで誰かが、ヘビーメタルはヒーリングミュージックだ、って言ってたけど、確かにそうかも知れない。
哲がいて、お菓子があって。
ハーブがあってスパイスがある。
隙間を含んだ重たい音と、譜面よりも感覚で歌い上げる、声。
「…て…哲」
なんだか、丸くまぁるく。
このまんま。
哲の様子が、元に戻ればいいなあ、なんて…………
「…っ……近い!!!!!」
思ってたのに!!
近いんだよ哲!!
今、お茶淹れるから……座ってなよ!!
哲がそばに立つと、一気に緊張が戻る。
壊れちゃうんじゃないか、って、不安に、なる。
そんなこと、無かったのに…。

